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辺野古 問われる審査の整合性 変更前説明と矛盾



ダムの上部にベルトコンベアーをかけて土砂を運搬する計画は、管理権を持つ名護市の稲嶺市長が許可しない事により 防衛局は計画変更を余儀なくされる事態になっています。

もし、市長選で辺野古への基地建設容認の候補が当選していれば、この計画はすんなりと実行に移されていた事でしょうね。

選挙というものがいかに現実に対し影響を与え得るかという事のひとつの証明にも思います。

しかし、知事はかつて自身が知事意見として申し入れた事を踏まえるどころか-食い違う内容の防衛局の設計変更について、何も言う事はないのでしょうか?改めて、県民多数の意思に反した埋め立て承認への姿勢が問われる事になりそうです。






以下、琉球新報記事より。

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辺野古 問われる審査の整合性 変更前説明と矛盾 2014年10月13日

 米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けて沖縄防衛局が9月に提出した埋め立て工事に関する4件の設計変更申請について、県は11月以降に承認の可否を判断する方向で審査している。4件のうち、埋め立て土砂の運搬方法変更や、移設予定地に流れる美謝川の水路切り替えについては、県が「環境保全は不可能」としていた2012年の知事意見や、防衛局が11年末に提出した環境影響評価書などとの整合性が問われそうだ。水路や土砂運搬変更を検証した。(清水柚里)

<水路切り替え>県、12年は厳しい指摘
 県は2012年3月の環境影響評価書に対する知事意見で、美謝川の切り替え水路について「コンクリート護岸などの設置は最小限にすべきだ」と指摘していたが、沖縄防衛局は当初計画より2倍以上の長さの水路を整備する変更申請をした。県が当時の知事意見を踏まえ、変更申請内容をどう審査するのか、整合性が問われそうだ。
 県は12年3月の知事意見で、美謝川下流に生息している生物への影響などについて指摘。「自然豊かな多様性の創出が十分に期待できるとは言い難い」として環境に配慮した計画となるよう再検討を促していた。
 防衛局は、11年末に県に提出した環境影響評価書で「暗渠(あんきょ)(地下)水路区間が最も短く、環境への影響を低減」できると説明していたが、変更では既存水路以外の新設部分はほとんどが地下水路になるとみられ、これまでの説明と食い違う。
 美謝川は辺野古ダムから東側の大浦湾に流れるが、移設で河口部分が埋め立てられるため新たな水路が必要となる。当初はダムから東側に向けて水路を新設する予定だったが、切り替えに関する名護市との協議の見通しが立たないため、市の権限が及ばないキャンプ・シュワブ内から地下水路を造る計画に変更した。

<土砂の運搬方法>ダンプ1日592台通行
 国道329号の内陸側の辺野古ダム南側で採取する埋め立て用土砂は当初、ダムの上部にベルトコンベヤーをかけて運搬する予定だったが、防衛局はキャンプ・シュワブに隣接する329号からダンプカーで運ぶ計画に変更した。当初計画ではダム管理権を持つ名護市の許可が必要となるが、移設に反対する市が許可する見通しが立っていない。市の関与が要らない運搬方法に変更した格好だ。
 ただ計画では運搬期間は10カ月間におよび、県の試算では329号を1日平均592台のダンプが通る。騒音や大気汚染など環境面への影響が懸念されている。
 防衛局は変更申請まではベルトコンベヤーでの搬出計画について「ダンプトラックの使用を最小限に抑え、交通安全や周辺地域への環境負荷低減に配慮している」と説明していた。ダンプカーの運搬が「最小限」から大きく増えることになる変更内容を、県がどう評価するかが問われそうだ。


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Posted by にいさん at 2014年10月13日   18:54