にいさんの しらしんけん☆

島ないちゃーの劇団員。上村洋さん 通称にいさんのブログ。
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今日は【ジョーカー】の日☆


https://eiga.com/theater/40/400101/7080/

(ネタバレなるべく抑えめに、注意して書きます。)

あのやたら出てくる「ぷしゅー」はさ、映画【タクシードライバー】ネタですよね(笑)

年代も近い設定?

しかし、あのロバート・デニーロ演じたトラヴィスが「はきだめ」と呼んだあの街は(画面を通して伝わってきたあの景色は)うっとりするくらい美しかったのに対して、このゴッサムシティはまさしく「はきだめ」。トラヴィスが言ったまんまの形容がそのまま当てはまってしまう街。

しかも、主人公のジョーカーの行為もまた、トラヴィスが口にした妄言をそのまま具現化したものになっていたり・・

マーティン・スコセッシの【タクシードライバー】は(あの内容の割に)着地点がえらく可愛らしく感じたというか微笑ましいところがあったのに対し、この【ジョーカー】はそうではない。

まるで笑えない。

人によってはカタルシスすら感じるという声も聞こえてくるのだけれど、まるで自分が試されているみたい。

スクリーンから試されるのは正直好きじゃないんだけれど、それが(この作品に限っては)別に嫌な気はしなかった。嫌な気持ちはしたとしても、それはストーリーとしての面白味として受け取れたのは何がそうさせたのだろう?と考える。(そこに【ダークナイト】との大きな違いを感じながら見詰める自分がいました。)

ひとつには、アーサー(ジョーカー)の置かれた境遇があるかもしれません。ブルース・ウェインの父親への「ある眼差し」も関係しているかもしれません。かといってアーサーへ感情移入するかというと、それほどでもないちょうど良い距離感で、まるでドキュメンタリーでも見ているような-ある意味冷酷な客観視を監督が(そして自分も)とっているからか。

昔のウルトラシリーズを見ていた人ならわかるかもしれませんが、自分にはアーサーが怪物化していく過程に、佐々木守さんや金城哲夫さんが描いた怪獣の姿を重ね合わせていました。

そこにいるだけで人間から去勢されてしまう(「極秘裏に抹殺せよ」と言われたようなそんな)「彼ら」の存在と。


出発は復讐心かもしれなかったものが次第にそれが「生き方」「スタイル」へと進化していった姿があのジョーカー。

『お前は、車の上の彼を称える方の人間ではないのか?』少なくともそこに理解のかけらでも示す事が出来てしまう人間ではないのか?

スクリーンからは、そんな言葉が投げかけられてるような気もして仕方ないっちゃ仕方なかったのですが・・



自分 実はピエロ 苦手なんですよ(⌒-⌒; )子どもの頃から、あのビジュアルがどうしても苦手で・・(そこかぃ・・( ゚д゚))



だから、彼らのようにはジョーカーを称えたりしませんし、お面を被ったりもしません(=゚ω゚)


又、あの仮面のデモはもしかしたら、先日覆面禁止令が出された香港を意識してる?ここでは暴動にエスカレートしちゃうけれど、彼らが仮面を被る動機、意思表示せざるを得ない事情はむしろ今日的な世界への眼差しでしょうか。

99%の富を握る1%の上流階級への視線も。






【追記】役作りであろうと思われるが(リアルジョーカーとも呼ばれてるらしい?)ホアキン・フェニックスの痩せ方が尋常じゃないのが ちょっと心配( ゚д゚)(ヒース・レジャーの件もあるし、ガチでジョーカー化した俳優さんはリアルに心配してしまいます・・)








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Posted by にいさん at 2019年10月22日   21:03