にいさんの しらしんけん☆

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(感想その2)映画【ℹ︎ 新聞記者ドキュメント】は沖縄での取材シーンも注目です!



https://haruniy.ti-da.net/e11340313.html

↑こちらは映画【 i 新聞記者ドキュメント】感想。


(ドキュメンタリーの為、基本的にネタバレは気にせず書きますが、詳しい状況は本編観て!という感じで書かせていただきます。)

映画【 i 新聞記者ドキュメント】では沖縄での取材場面も多く登場します。辺野古への埋め立てで海を汚染する赤土が多数投入されている問題。明らかに防衛局が報告している量ではない(としか思えない)赤土の山がカメラに映しとられていた。その取材を基に官房長官に「赤土の問題」を突きつける望月記者ですが、返ってくるのは防衛局の報告の通りだ-というそっけない一言と、その後にマスコミ各社に送られてきた「一部の記者が事実に基づかない質問をするのは云々・・」という恫喝的な文書。これは明らかに望月記者への圧力ととるしかないと皆が口を揃えたし(私もそう思う)新聞労連がいち早くその文書への抗議を行ったことは以前もblog記事で取り上げた通りです。

そして、その「辺野古への新基地建設の赤土投入問題」と並んで取材現場として登場するのが、宮古島での自衛隊配備と(事前には知らされていなかった)弾薬庫問題。

これも酷いはなし。(そして望月記者の活躍が光った取材でした。その取材経過、彼女の取材の様子は映画で是非ご覧になってください!)

防衛局が地元の人たちに説明会の場で配布した「施設整備概要図」という図面には、「保管庫」と表記された建物がふたつ。となりの事務所と同じサイズで記載されていました。

しかし、別ルートで入手された業者の設計図では、この「保管庫」のサイズがまるで違っていた。ひとつは4メートル×4メートル。そしてもうひとつのサイズというのが

54メートル×53メートル(!)

え?同じサイズじゃないの??

180倍の大きさだよ!?


それにこれ。弾薬庫ですやん?


民家からすぐの距離にこんな弾薬庫(!)


地元の人たちにはそれを伏せて工事が進められていた。


嘘ついちゃ駄目でしょう。防衛省。


望月衣塑子記者が書いた記事は東京新聞1面トップ記事として報道されました。


↓望月衣塑子記者が書いた【防衛省、設計図と異なる説明 宮古島に弾薬庫】の東京新聞記事。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019040102000126.html


この宮古島自衛隊駐屯地の近隣に住む自治会長さんは「防衛局は発射装置だけで弾薬は一切置かないと説明し、自治会も容認に転じたが、話が全然違う。防衛局は島民にうそをつき続けた」(↑記事より)とのコメント。容認すること自体大変な思いだったと推察します。その上、嘘をつかれていた事が「受け入れが決まった後で」明るみになるという。
この報道の後、当時の岩屋防衛相は国会において(誤りを認め)謝罪に追い込まれる事態になるのです。
↓この後、防衛相が謝罪へ。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019040302000132.html

この取材の一連の詳しい様子は是非是非映画館で(まさに今この国で進行している問題を、それを追いかける記者の姿と、声をあげているのか疑わしい人たちの存在もまた浮かび上がってくる-そんな現在進行形のドラマ。)ご覧になっていただきたく思います。
宮古島での自衛隊配備及びそれに伴う弾薬庫問題、自分もきちんと追えていなかった問題でした。望月記者の歩く速さに追い付かなくちゃ(!)大変な事をとり逃してしまいそうで・・ますます日々の報道に大事に接していこうと思わせてくれる映画。それがこの【 i 新聞記者ドキュメント】です。

写真は(ネットでの)予告編より。




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Posted by にいさん at 2019年11月18日   17:46