にいさんの しらしんけん☆

島ないちゃーの劇団員。上村洋さん 通称にいさんのブログ。
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映画【ドキュメンタリー沖縄戦】



http://www.beppu-bluebird.info/schedule.html

↑別府ブルーバード劇場でも上映中です!どうかよろしくお願いしますm(_ _)m







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別府のブルーバード劇場にて【ドキュメンタリー 沖縄戦】を観ました。太田隆文監督が「沖縄戦とはいかなる戦場だったのか」を真正面から捉えたドキュメンタリー映画です。

宣伝には「【米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー】【沖縄スパイ戦史】【主戦場】に続く、戦争ドキュメンタリーの傑作」とありますが、私個人的なお勧めとして、

まずこの太田隆文監督の【ドキュメンタリー沖縄戦】を まず最初にご覧になってから、【沖縄スパイ戦史】【カメジロー】二部作と続けてご覧になった後に【主戦場】をという流れでご覧になる事を是非お勧めしたくなりました。

これまでは比較的に「沖縄の戦後史」に関する作品には(小説でも映画でも)近年続けて出会ってきましたが、ずばり沖縄戦を正面に据えて描いた映画というのは初めてかもしれません。【ひめゆりの塔】を除けば、沖縄戦を題材とした作品そのものも意外と少ないようにも思います。ハッキリ言って【ハクソー・リッジ】など沖縄戦という観点から観ると(県民目線からすると)ふざけんな!というか論外な作品だと思っています。(【沖縄スパイ戦史】は「北部と離島における工作員の暗躍についてに絞った内容でした。こちらも素晴らしい作品なので是非まだの方はご覧になって欲しいです。)まず今回は、この題材に取り組んでくれた太田監督に感謝です。

「鉄の暴風」と呼ばれた沖縄戦では県民の実に4人に1人が亡くなりました。沖縄の友人たちの家族や親戚も身近なところでその痛ましい悲劇を経験していると何度も聞かせてもらいました。年に一度、慰霊の日に家族揃ったところで、おばあちゃんが泣きながら戦争での体験を語ってくれる-という話しも聞いた事があります。

ポスターにもある通り、沖縄戦では沖縄出身者が12万2228人。そのうち民間人の犠牲者は9万4000人。

非戦闘たる民間人の死者が圧倒的に多かったのです。

無理にも程がある(大本営も「ここで米軍を倒すことは無理」だと認識しながら)無茶な持久戦を強いられた上、そこに暮らす住民たちは「巻き込まれて」ひたすら殺されたのです。

正直、この自分でさえもが(というと偉そうですね。ただ、これまでも沖縄戦については本土の友人たちよりは触れる機会はあるものだと勝手に自覚していたけれど)沖縄戦の実際の映像には所々正視出来ない場面がありました。

というか、

戦争というものは まともに正視出来ないものなのだ

と思いました。

目を背けてはいけない。でも・・

その、住民たちが命を失うまでに追い込まれていくエピソードは是非映画をご覧になって欲しいのですが(あの知花さんの証言も 聴いてて苦しくなりましたね・・)あまりの理不尽に、日本という国の、その軍隊の理不尽に怒りに震えました。

それから、以前このblogでも(慰霊の日のあたりで)触れさせてもらった「各県の慰霊碑が牛島司令官の碑を取り囲みながら建てられている事への違和感」についての件にも関わるのですが、この映画でも詳しく牛島司令官の最期に至る経緯が触れられていましたね。

改めて、酷い。

自分が自決した後も残った者は闘い続けるようにというメッセージを発したが為に(戦闘は終了することなく)6月23日以降も次々と犠牲者を生むことになるのです。

ここまで地獄の地上戦を長引かせたのみならず(ここまで多くの命が奪われてしまったのみならず)更に自分が居なくなってからもお前ら国のために闘えって、命を国に捧げろと言ったわけですね。

その向こうには「大本営の命令」があったとはいえ、最低・最悪だな。





(ちなみに、この牛島司令官の息子さんは「父親のことを知り衝撃を受け、更にご自身でその背景を学び」沖縄の人たちに謝罪に訪れて、沖縄の人たちと対話を重ねておられる立派な方だと聞きます。)


ひとりでも多くの人にこの映画に触れて欲しいです。そして沖縄戦の事を知って欲しいと強く願います。

私もまだまだ学ばねばならないと改めて思い直しました。

知らないことまだまだたくさんあるな。あんなに沖縄に居ながら。恥ずかしい限りでございます。





↓映画にも登場した佐喜真美術館についての記事はこちら。映画を観たら是非こちらの美術館にもお越しくださいm(_ _)m

https://haruniy.ti-da.net/e10985737.html











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Posted by にいさん at 2020年08月27日   20:43