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命どぅ宝の家。(この資料館が凄い!)
昨日は学校での打ち合わせの為、日帰りで伊江島に行ってきました。とても大急ぎの滞在でした。
帰りの船に乗る前のわずかな時間に、どうしても足を運びたい場所がありました。
ヌチドゥタカラの家・反戦平和資料館。
命どぅ宝(ヌチドゥタカラ=命こそ宝である-という沖縄の言葉です。)
かつて伊江島は戦場となりました。島のあちこちには、アメリカ軍の砲弾を受けた弾痕の残る壁を 戦争遺跡として残されています。二度とこのような事が繰り返されてはならないという思いを島の多くの人達は今なお強く抱いているのです。
そして、島には 沖縄のガンジーと呼ばれた伝説のリーダーがいました。
その人。阿波根昌鴻さんは生涯を平和運動に捧げた人でした。夢の農民学校が完成する間際に戦争に遭われ、沖縄戦で最愛の息子を失い、強制移住から帰ってきた伊江島で 今度は米軍によって土地を奪われた阿波根さんは、島の人達と共に「非暴力」による抵抗運動を開始しました。
映画「沖縄」の中で、場所を糸満に置き換えて この阿波根さんをモデルにして描かれた民衆のリーダーが出て来ます。彼は 銃を持って高圧的に脅しをかけてくる米兵を相手にして、住民達に「耳より上に手を上げない事。手には何も持たない事。相手に暴言を吐かない事」等々の約束を言い聞かせ、その場で理不尽な米兵を諭すように語りかけ 遂には米兵が 参ってその場を立ち去る-というシーンが描かれていました。(実際の当時のやり取りを聞き取りして書かれた脚本だそうです。)
強大な米軍相手にそうやって粘り強く非暴力の闘いを続けていった阿波根さん達の闘争は次第に見える成果をあげていきます。(二枚目の写真 参照)
そんな阿波根さんは資料集めにも熱心な人でした。伊江島での記録のみならず、広島での原爆投下に関する写真や、戦争にまつわるあらゆる基調な資料や当時実際に使われていた道具など歴史的価値のあるものがたくさん展示されています。
とても小さな資料館に、本当に驚くべき展示内容。今もなお阿波根さんの意志が生き続けているように思いました。
そして、かつて彼が夢見た農民学校の再建を 101歳で亡くなるその日まで 彼はあきらめてはいなかったのだそうです。
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Posted by
にいさん
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2014年11月26日
22:03