にいさんの しらしんけん☆

島ないちゃーの劇団員。上村洋さん 通称にいさんのブログ。
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かぎやで風哀話


ぐっと堪えた男が一人、立ち上がり口に含んだ酒(?)を天へと吹き上げる。

そして、男は歌う。




ききわけのない女の頬を ひとつふたつはりたおして 背中を向けて煙草を吸えば それで何もいうことはない・・

ボビー ボビー あんたの時代はよかった 男がピカピカの気障でいられた




きっと、琉球王朝の時代にも、こんな男の姿があったかどうかはわかりませんが・・カサブランカダンディーふーじーの男達は いたかもしれませんね 。(少なくとも現代よりは こんな男がいたはずだ。当銘さんはそう思ってるはず・・。ちなみに、ボビーとは ハンフリー・ボガードの事だよ(^_^)ルパンに出てくる次元大介が憧れてる俳優さんね。)

しかし、かぎやで風のお芝居で 堂々とジュリーを歌ってのけるような人は、この人くらいかもしれません。

当銘由亮さんの舞台「かぎやで風哀話」を観て来ました。(かぎやで風=かじゃでふう と読む。出演は 当銘由亮さん(演者)と 照屋早月さん(地謡)でした。)


~ けふのほこらしゃや なをにぎゃなたてる つぼでをるはなの つゆきゃたごと ~

沖縄で、お祝いの席に欠かせぬ舞踊 かぎやで風を 新解釈で描く意欲作。当銘さんの気迫、思い、こだわりが 気持ち良くこちらに伝わってくる舞台でした。


今のように自由な恋愛など許されなかったであろう時代の男の恋と 痩せ我慢。自分を支えている多くの人達の事を思いながら・・言うに言えぬ言葉を飲み込み、身を引く姿は、現代の いわゆる草食系とは違います。

男の痩せ我慢が 粋に見えた時代もあったのです 。

三線と胡弓の音色に包まれた当銘さんの姿 とても粋に見えました。



今月20日から沖縄市で行われたキジムナーフェスタも今日で最終日を迎えました。今年もたくさんの感動の舞台を届けてもらいました☆



(歌詞は「カサブランカダンディー」より。作詞:阿久悠, 歌:沢田研二, 作曲:大野克夫 )















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Posted by にいさん at 2013年07月28日   23:57
この記事へのコメント
ありがとうございます。
気迫が伝わったかはわかりませんが、とにかく思いとこだわりはぎゅうぎゅうに詰め込みました。
見ていただいて、そしてこうして書いていただいて、ありがとうございます!
Posted by とうめよしあき at 2013年07月29日 00:32
当銘さん

ご本人からのコメント嬉しいです‼(笑)(ちょっと照れますね;^_^A )

本当に素敵な時間をありがとうございました!舞台に関わる人間の端くれとしてとても刺激をいただきました。当銘さんが出演された三つの作品ともに 僕にはとても新鮮な舞台体験でした(^_^)

今後とも、舞台にラジオにと これまで以上に心より応援させていただきます‼今回は本当にお疲れ様でしたm(_ _)m
Posted by にいさんにいさん at 2013年07月29日 00:37