にいさんの しらしんけん☆

島ないちゃーの劇団員。上村洋さん 通称にいさんのブログ。
てぃーだブログ › にいさんの しらしんけん☆ › 2022年07月

「ミュージカル はだしのゲン」






http://beppu-engeki.com/


 地元に帰ってきて初めて(ようやく!)別府ビーコンプラザのフィルハーモニアホールにて観劇。(これまでは会議室とかコンベンションホール?とか施設内の別の空間ばかりでしたから)別府市民劇場さん、ありがとう。

 私も、別府市民劇場に遂に入会しました。

 舞台の世界を離れてから、久しぶりに大きな公演の鑑賞が続いていますね。

 市民劇場も、このコロナ禍では公演延期など大変な運営をされてきたとの事。そんな別府市民劇場さんの感染対策は、なかなかしっかりしているなと思いました。(基本的に、劇場や映画館は換気設備がしっかりしているので、比較的安全な場所ではあるのですが、それでもさすがに人が混み合ったり、お喋りが過ぎると、さすがにそれはやばいし恐いでしょうという話し)運営の皆様が、「会話を控えてくださいね〜」という周知のアナウンスを繰り返し徹底の上、会員さんが平等に良い席に座れるようにという意味もあるらしく、1ベルが鳴るまでは、間隔の離れた座席に座った上で、ベルが鳴ってから、中程の空いてる席があれば座れますよというシステム。その際もスタッフさんが目を配りながらソーシャルディスタンスを取っていただくようお声かけしていましたね。終演後も終演後で、座席エリアごとの順番(かつ場所も分散)での退場は、「あ、大相撲中継の最後でアナウンスしてたあれだ」と思いながら会場を出てまいりました。


 そんな「感染対策」の上での第111回例会はPカンパニーさんによる「ミュージカル はだしのゲン」。

 (実は私はまだ原作漫画を読んでいないのです)

 戦争はいつまで続くの?

 という台詞に、77年後の未来人としても言葉が詰まってしまいます。

 麦の穂が踏みつけられる。

 遂には焼かれてしまう。

 暴力という絶望が、次から次へとゲンの家族に襲い掛かる。

 こんなに踏みつけられても、麦の穂は強い。

 ゲンは麦そのものです。

 核兵器は広島の街を、そこに生きる人たちを、焼き尽くしてしまいました。

 いや、焼き尽くされたかに見えた

 が、そこに生き続けた命があったこと。

 麦の穂はゲンそのものでした。

 生き続けた命は声をあげた。戦争という悲劇。核兵器という地獄を。

 それを塞ぎたい声が聞こえてくる。「核を共有しろ」だの「憲法を変えて国防軍を作れ」だの「原発を最大9基再稼働の準備を」だのと、挙げ句の果てには、あの戦争を正当化する言葉たちが聞こえてきます。

 メッセージなどという優しい言葉では表せない。これは中沢啓治さんの「叫び」だと感じました。

 そして、演劇人たちも、これからも叫び続けることでしょう。

 戦争をやめろ と。

 表現者も麦たらん という演者の気持ちを見た思いでした。





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Posted by にいさん at 2022年07月25日20:50

舞台「ボクの地球(エルダ)を探して ~ピーター冒険記」







https://oita.geishin.jp/events/キッズシアターproject『ボクの地球(エルダ)を探し/



 友人の原尻さんが「この大分の地でいつの日か、子どもたち中心のBIGな演劇舞台を創りたい!大人顔負けな作品創りを!」という思いで制作した舞台「ボクの地球(エルダ)を探して」が遂に昨日、大分市のホルトホールで幕を開けました。

 5年前に、子どもたちの演劇教室を開校してから、長い時間をかけて、そしてこの新型コロナウイルス感染拡大という事態に直面しながら(今、私の出身劇団も含めてあらゆる舞台芸術団体やアーティストが感染対策に大変な苦労をしているのです)感染対策に気を配りながらのスタッフの皆様の奮闘も本当にお疲れ様でした!

 子どもたち自身が演じる舞台ですが、ワルキューレ節と言いますか、ちょっと懐かしいな〜^_^と所々思いながら観劇しておりました。

 とにかく、これだけ大きな劇場で、照明もセットも凝りに凝った大作舞台を体験出来たこと、子どもたちにとっては「一生の宝物」になったのではないかと思います。出演された小さき舞台人たちの未来が希望の光に照らされるものであることを祈ります。皆がそれぞれの「泉」と出会えることも。

 「力が正義」の世界に覆われてしまう前に。

 



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Posted by にいさん at 2022年07月24日12:47

白石雅彦「『ウルトラマンA』の葛藤」







https://haruniy.ti-da.net/e11924852.html

↑「『帰ってきたウルトラマン』の復活」感想はこちら。


 実際、この現実には、怨念や、悪意や、恐怖といったものが空気を漂っている。

 それは禍々しい刃となって、時に「言葉の暴力」という形をとって、「隣のヘイトクライム」として襲ってくることがあります。

 それらはせいぜい「ネット空間」の中の話しと甘く見ていた自分が迂闊でした。

 私はヤプールの影を見る。

 ヤプールは生き続けている。それらは、物理的、3次元の空間にはない。私やあなたの心の中に、もしかしたら、潜んでいる。


 立て!撃て!斬れ!


 ウルトラ兄弟の叫びが、今また心を撃つ。

 あの日の「ブラウン管の中の恐怖」の記憶を呼び起こしながら。



 私が生まれた1972年。私が生まれたその年に、地球を守っていたウルトラマンこそが、ウルトラマンA(エース)。放送から半世紀を迎えたエース制作の貴重なドキュメンタリーがこの一冊。マンやセブンのノンフィクションは、脚本家・金城哲夫や上原正三のドラマと共にたびたびドラマ化されたり出版物も多く出てきましたが、エースについてのこうした本格的な一冊は画期的?(MOOK本などはあったと思いますが)非常に貴重で読み応えある一冊でした。白石雅彦さんのこのシリーズ、実に良い仕事をしてくれていますね。


 まず自分は(私が生まれた年の作品なので)子どもの頃は再放送世代として、地元局の夕方の再放送枠でエースを見ていました。前作の「新マン」同様、お気に入りの回を繰り返しレンタルで見たりという感じでした。エースは好きなウルトラマンだし、初めて親に買ってもらったレコードのひとつはエースのドラマ入りレコードだったし、それなりに思い入れはあるものの(初めてテレビで出会った)「帰ってきたウルトラマン」や子ども時代にリアルタイムの「80」や「ザ☆ウルトラマン」などに比べると、そこまでの熱量ではなかった事に加え、「男女合体変身」という画期的な設定が突然(なんの伏線や前触れもなく)南夕子が月へと帰ってしまうという展開がどうしても納得いかず(半世紀経った今になってもなお……)又はウルトラ兄弟が揃い踏みするという本来ならば黄金展開のはずが、2度に渡って似たような罠に嵌って兄弟全滅(4人あるいは5人が一網打尽にされるという)というこれまたファンのひとりとして悲しい思いを強いられたり(まあ、そうした展開があるとしても、せめて1回にして欲しかったな。とかとか)そして、これまた画期的だった怪獣を超える「超獣」の登場と共にシリーズ初の共通の敵、異次元人ヤプールが前半は実に盛り上げてくれるのですが、23話にしてヤプールが敗れてもなお(「ヤプール死すとも超獣死なず」という台詞とともに)出現し続ける超獣の位置付けとは?だんだんと怪獣と超獣の区別がよく飲み込めなくなってくるというか、ドラゴリーとムルチの違いの衝撃や、ミサイル超獣ベロクロンの「新しさ」や、人間の怨念をすくい上げてヤプールが作り上げた恐怖を持ったドラマ性のようなものが、「ヤプール後」は正直うまく掴みきれなかった点についても(脚本家の交番劇などの大まかなところは伝え聞いていましたが)1話ごとのエピソードの背景の振り返りを通して、制作側の苦労、脚本家の(特に当初のメインライターである市川森一さんの)葛藤についても本書は光を当てて書かれてあります。

 なるほどなと思うと共に、やはりというか、子どもの頃に感じた気持ちを補強するというか、制作側の(男女合体変身という)描くのが非常に難しい描写という問題を解消し、新基軸の敵キャラクター展開の複雑さも消えてシンプルな(従来からの変わらぬウルトラシリーズの)ストーリーになっていくのと「自分がエースに感じていた魅力が薄れていく時期」とが一致していたことも再確認させられる事にもなりました。

 集団で良いものを作り続けるって、本当に難しいものですね。(過去作と比較されたり、一定以上の視聴率を求められたり)

 そんな中で最後まで駆け抜けた作り手の苦労には敬意を表します。そしてあの最終回を市川森一さんが書いてくれた事も、ひとりのファンとしても、本当に良かった、という思いを噛み締めながら頁を閉じました。


 なかなか、優しさを忘れそうになる昨今ではございますが、しかし今こそ『どこの国の人達とも、友達になろうとする気持ち』を失わないように生きていきたい、という思いを改めて確かめつつ。


 




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Posted by にいさん at 2022年07月22日21:26

映画「悲しみに、こんにちは」強くお勧めしたい作品です。





https://haruniy.ti-da.net/e12285163.html

↑最近観たU- NEXTはこちらも。

 (※Podcast『シネマクティフ東京支部』で紹介されていたスペイン映画「悲しみに、こんにちは」をU-NEXTで観ました。以下、出来るだけネタバレを抑え目に書きますが、あらすじは複雑でない分、内面の繊細なところを書いていく為、ネタバレ的部分にも触れるかもしれません。まっさらな状態でご覧になりたい人は読まないことをお勧めします。そして最初に言っておきますが、今年観た劇映画では最高に良かったです。是非多くの皆さんに広めたい作品でございます。『東京支部』の音声配信に感謝ですm(_ _)m!)



 フリダは、私だ。

 いや、私はフリダほどの「不運」には見舞われてはいないし、子ども時代には、それなりに家族の幸せを感じて生きてきたと思います。

 しかし、どうしても、どうしてもフリダの姿を「過去」に引き付けずにはいられなかった。なんなら、そっくりな経験も、ひとつならず、「きっとこんなふうに周りの大人(のうち、はっきりと何人か)には見られていたこと。

 でもね、

 それ、全部聞こえてましたからっ。

 というか、何度か直接言われた「困った子」だって雑に感情をぶつけられるように。「甘えて育ったんだよ」もね(笑)半分、恥ずかしいやら、当たってるところもあった。納得いかん言い方っつーか、見せて欲しくない「顔」で言われたあの悲しさを、どういう言葉で表せばいいのでしょうか。

 この映画の良いところは、徹底的に?主人公フリダの目線で描いているように思えたこと。そして、厄介なところは、周りの大人たちが、決して悪い人間ではないんですよね。むしろ、理解しようと、賢明であろうと努力すらしている。

 つまり、あの言葉をフリダに聞かせてしまったのは、あなたかもしれないし、いや、私自身かもしれない。あの時凄く嫌だった言葉を自分も言っているかもしれないと思った時に湧き上がるこの嫌な感じも込みで、じっくり味わいながら観ました。

 そんな(ふうに観る側に感じさせる)計算なり思惑で撮られているかと言われれば正直わかりません。これはカルラ・シモン監督自身の幼少期を基にされたと聞きますから、そのことが余計に切ないですね。

 母親との別れ、住み慣れた家から引き離され(大人たちはきっと良識ある熟慮の末であったとしても?)慣れない親戚の家に、自分の居場所が感じられなかったとしたら?まだ言葉を使いこなして対話するとかいう以前に「この感情って何?」という連続の中で『心の距離』だけは敏感に感じ取ってしまったとしたら、しかも、あんな言葉を周りで交わされたりしたらと想像しただけで、ああ駄目ですね。感情移入し過ぎでしょうか。

 それでもなお、この映画を愛おしく感じてしまうのは、主演のフリダ役のライア・アルティガスさんはじめとする子役の俳優さんたちの素晴らしい演技にもあろうかと思います。最近記憶にある中では是枝裕和監督の「万引き家族」かショーン・ベイカー監督の「フロリダ・プロジェクト」かこの作品か?っていうくらい、とにかく子どもたちが自然で、輝いてて「これ、どうやって撮ったの?」という瞬間が何度も出てきます。もー、ライアさん演じるフリダに感じ入ってしまって、ある「決意」の場面で、『もう、こうなったら徹底的にやり切ったれ!』なんて思ってしまいましたよ。(おばさん、おじさん、ごめんなさい)

 これは、スペインのお話しだけれど、きっと世界中で、フリダに心寄せて(つまりは監督さんに心寄せて)見詰めている観客が、自分も含めているのではないかと想像しました。

 普遍性を持ったドラマというのは、国とか超えてしまいますね。改めてそう思いました。


 そして、子どもの頃、困らせた大人の皆様へ。

 半分の人には「ごめんなさい」。

 でも、もう半分の人には「まだ、忘れてないから(笑)」。と言っておく。
 

 




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Posted by にいさん at 2022年07月19日20:55

映画「エリックを探して」をU-NEXTで♪





https://haruniy.ti-da.net/e12284240.html

↑いま是非映画館でご覧いただきたい作品はこちら。


 (大好きなケン・ローチ監督の「エリックを探して」をU-NEXTで観ました。以下、ネタバレは抑え目の感想です)

 ケン・ローチ監督の現在最後に作られた作品「家族を想うとき」のラストシーンが最初の場面と重なってきて……ハラハラしながら観始めたところ、思いもかけずな展開というか「心境」に変化していくことになります。

 この人が、こんなファンタジックなコメディ映画作るんだ!?ってちょっと驚いたけれど、中身は紛れもなくケン・ローチ映画そのものでした。とにかく庶民の(いわゆる「普通の人たち」の)会話がめちゃくちゃ面白い(笑)しかも自然なやり取りに見えてなおかつ面白い。そこにサッカーが絡むと(これ、お約束なのかな)最高ですね。しかもスーパースター エリック・カントナ本人が出て来て主人公を励ますっていうぶっ飛んでるのに、でも自然でかつ含蓄あるやり取りに問答無用で納得させられる演出力。

 庶民の会話の何が面白いかって、やっぱり罵倒語の豊かさですね(笑)サポーター同士の対決とか。「あ、それスポンサーの話題な、なるほどな」などと事情を察しながら、リアルにこうした会話が交わされたんだろうな-と想像しながら観ておりました。

 一番気に入った罵倒フレーズは「あいつらイラクの米兵以下だな」という台詞、こうした言葉をサラッと自然に挿入してくるところが好きですね。

 
 物語は、とにかく主人公エリックが(ちょっと老けて見えるけど、そこも含めて良かったんだけど)ほぼ今の自分と近い世代で、人生にかなり面倒なもの、顔向け出来ない「過去」を背負って疲れて生きてるように描かれていて、そして今でも愛している元パートナーがいて-っていう設定なのですが、たしかにそれはしんどいよね、という部分と「でも、そんな過去があるだけでも、何より子どもがいる、別れたとはいえ愛する人がいるってだけでも羨ましいよ」というところもありで、これがどうも自分が感情移入する条件に繋がっていたようです。

 それが非常に誰もが?あるんじゃないかという苦しい境遇が、次第に、次第に……これはちょっと普通じゃなくヤバい状況じゃね?という大ピンチに見舞われるエリック。愛するリリーとの関係は?子どもたちの未来は?ある選択を迫られるエリックの特別コーチとして現れるカントナのアドバイスとは?

 そしてやっぱり、こんな時もこの監督は、警察を良くは描かないんだな(⌒-⌒; )警察を頼らずにこのピンチにどう立ち向かう!?

 ああ、サッカー絡みの話しだからね。そうきましたか。

 (ちょっとばかりフレディvsジェイソン的な雰囲気が??これ、ケン・ローチの映画だよね( ゚д゚) )

 しかし、フ○○○○って、恐いですね(^_^)

 そんな、まさかまさかの?元気をもらえる作品でした。






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Posted by にいさん at 2022年07月18日14:02

映画「東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート」(五輪が奪う「終の住処」)





http://www.beppu-bluebird.info/schedule.html


 (別府ブルーバード劇場で映画「東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート」を観ました。ドキュメンタリーなので基本的にネタバレは気にせずに書きます。まっさらな状態でご覧になりたい人は読まないことをお勧めします)





 その場所には、人間が生活している。

 カメラに映されていたのは、豊かなコミュニティ。淡々と進む日常。(ただひとつ残された?)売店のくだものが、やけに美味しそうに見えてくる。

 そのアパートに住まわれているのは、自分の親世代の高齢者の人たち(ばかり?少なくともカメラに映されるのは圧倒的に高齢の先輩世代の住民の人たち)互いに助け合って暮らしている様子が伝わってきます。


 イシハラ都知事がね〜(国立競技場のそばのここの住宅を)「みっともない」って言ったんだよ。2度も。2度も「みっともない」って。

 (石原都知事は、さぞやみっともなくない(いつかテレビに映ってたけど)豪華な邸宅に住んでいるから言えてしまうのかな。そこに生きる人たちの姿など、見えていないのだろう。)

 私は人生で2度も、オリンピックの為に立ち退きを迫られることになりました。悲しい。悔しい。苦しい。

 この歳で引越しなんて、とてもきついです。どうか皆様の御知恵を拝借出来ないでしょうか。

 (重度の障害で片腕しか使えない住人の方が)高い所に荷物を運ぶことが出来ません。大きな荷物を持って階段から(4階から!)降りるなんて、とても大変なことです。

 (引越しの費用に使う東京都からの補償金(?)では、引越しに必要な額に足りない事が語られて、この片腕で生活の全てをこなすおじいちゃんは〈監督さんのアフタートークからの補足によると〉金額が足りない分は全て自分で荷物を階段から降ろして自分でリアカーに載せて(!)大変な量の荷物を積んだリアカーを押して引越し先へと歩いていく場面。東京都知事にもしかと見てもらいたかったですね。大会組織委員長にも総理大臣にも(コロナ禍に銀座で楽しまれたという)IOC会長にも。

 そして、大会のスポンサーとして仲良く名を連ねた大手メディアの人たちにも、この映画を観て欲しい。

 この映画完成時、このアパートから退居させられた人のうち23人が亡くなったとのテロップに、なんとも言えぬ気持ちに……

 青山監督のアフタートークでの話しによると、引越し直後に亡くなられた方もいらっしゃるとの話し。もちろん、全てを引越しとの因果関係を断定して結びつける事は出来ないし、高齢の住人の皆さんであり、引越しがなくても天寿を全うされた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、カメラに映っていないインタビューにおいても、相当な心労を強いられた方の話し、都の担当者からの「立ち退いてください」という連日の電話にノイローゼになった方のエピソード。そもそも長年親しんできたコミュニティにおける人間関係が断たれ(多くがそれを望まない中で)一方的なA4用紙による通達で、バラバラの土地に引越しを強制されるという理不尽。体にハンデのある方もいらっしゃるというのに。

 1964年の東京オリンピックにより、古い住宅が壊されて出来たという霞ヶ丘アパートが、今度は2020年の(コロナ禍の延期により2021年になった)東京オリンピックの為に取り壊されるという話し。

 当初は「コンパクト五輪」などと言われた大会は、悪い冗談のように予算は膨れ上がり、1兆円を超えてしまったという話し。その「ヘイワノサイテン」とやらの為に立ち退きを余儀なくされた人たちへの補償金はひとり17万1千円!?(これだけ大変な思いを強いられながら引越し代にもならないたったこれだけの額?どれだけケチなのですか )


 空を飛ぶブルーインパルス。


 メディアも加担し、祭典の演出は「煽り」の度を増していく。


 これは、行政の暴力、でなかったら、一体なんなのですか?

 行政って、何かね〜。ささやかな日常を奪われてまで強行される祭典って、なんなのでしょうね〜。

 この国って、

 ちょっとヤバすぎやないん?
 
 今、強い気持ちで、この「苦しい」を、多くの人と共有したいです。別府市の別府ブルーバード劇場で、7月21日まで上映中です。是非ご覧になってください。

 





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Posted by にいさん at 2022年07月16日22:57

#安倍晋三の国葬に反対します !


 嘘でしょ?って思いました。そう思った人たちは多かったようで……

 もちろん、どのような人間であっても、失われて良い命は無いし、あのような蛮行は許されるものではないという事は前提として。あらゆる暴力を許さない!という事は前提として語りますが。

 #安倍晋三の国葬に反対します というハッシュタグが今ものすごい勢いで拡散されています。

 自分らの税金で、やるか?普通(汗)

 例えば、

・公文書の改竄

・統計偽装

・桜を見る会での有権者買収

・西日本豪雨中の最中の「赤坂自民亭」

・2度の消費増税

・118回の虚偽答弁

・数百億円かけての布マスク(アベノマスク)配布

・沖縄での辺野古新基地建設の強行(故翁長雄志知事への冷酷な対応を忘れない)


 まだまだ、いくらでもあげようと思えば出てきますよ。思い出してもはらわたが煮えくりかえってきますよ。いま自分を落ち着かせながらこれを書いております。

 故人を偲ぶことと、やってきた事への検証は両立出来ることです。逆に、偲ぶ行為が「神格化」や「英雄化」に繋がることは非常に危険なことだと考えます。安倍さんに近い人たちにも考えて欲しい。与党の皆さんにも考えて欲しい。考えて欲しいと思う気持ちに反して、テレビ局はじめ大手メディアは安倍さんの英雄化に加担しているように感じるのは自分だけでしょうか?

 少なくとも、私の税金を、あの人の国葬などに使われて欲しくありません。近しい人や支持者の人たちで心のこもった葬儀をされれば良いではありませんか?

 というわけで、改めて、

 #安倍晋三の国葬に反対します

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Posted by にいさん at 2022年07月14日19:03

希望は踏みとどまった。




 昨日、投開票の2022年参議院選挙。まずは、地元の「推し候補」山下かいさんへ。かいさんを皆で勝たせることが出来ず、力及ばずでごめんなさい。ほんと(この票差ともども)この悔しさを噛み締めながら、次への力をいかに蓄えていくか、経験を生かしていくか、学びの過程だな〜と受け止めています。(かいさんの候補者ビラをもっともっと早く求めて#比例はビラ と同じかそれ以上、自分も周りも広くポスティングは出来なかったか?と振り返っております。手元の候補ビラが不足の分ネットでの呼びかけを意識してきました)そして、twitterを中心にネット上で「山下かい」を広めて下さった皆様、本当に有り難うございました!県外の方々や初めて山下かいを知ってくれた皆さんも、それぞれがご自身の言葉で「山下かい」に触れてくれた事、とても驚き、そして嬉しく思いました。そんな「声」をもっともっと力にしながら地元で広げていけるように、仲間と知恵を合わせていきたいと思いました。

 
 今回の選挙戦、今朝の朝日も合同新聞も横並びに同じような言葉が並ぶ「自民大勝」?全体の勢力図がどうだ改憲勢力が云々と、まあ変わらぬ内容で、与党も野党も大政党の実力者ばかり有名候補者ばかりの政局報道に今朝からげんなりさせられていますが、地道な(孤独な)闘いを続けてきた独立系候補者には地元紙ですら数行触れられてればましな位(せめて地元紙、大分合同新聞さん、こてがわさんや重松さんのこととか詳しく報じて欲しかったな)3番手の山下かいもほんの、ほんのわずかの言及のみ。見つけるのに時間かかりましたよ。大手メディアには、多様な立場の中にある「切実な思い」にもっと心寄せる報道を求めたいと思いました。(東京選挙区では「沖縄の米軍基地を東京に引き取る」運動をされておられる中村之菊候補など、独立系候補者の姿はもっと光が当てられても良かったのではないか?と今朝の新聞数紙を読みながらモヤモヤしてしまいました)

 しかし、そんな「大きな情報」の中でも、しかし踏みとどまったぞ!と言える選挙区もありました。

 今回、かいさんと共に「推し」を続けておりました東京選挙区の山添拓さんと沖縄選挙区の伊波洋一さん!

 いやあ、

 まだ終わらんよ。

 始まってもいねぇよ。

 希望 HOPE.

 このふたりが通るか通らんか、天と地の違いやん?

 昨日のNHKの報道では、東京選挙区の山添拓さんは共産党の候補者にして、なんと「支持なし層」ではトップの票数を獲得してのゼロ打ち『当確』まじでビビりましたよ。本当に少し前までの各種情勢分析では当落戦上ギリギリヤバいというところからの多くの人たちが危機感を共有しながら走り抜けながらどんどん支援の輪が広がっていきましたよね。

 そして6年前に私もボランティアでお手伝いさせていただいた沖縄選挙区の伊波洋一さん。今回は事前の分析で相手候補にリードを取られた可能性が高い、今回ばかりは本当に危ないという危機感が日々伝わってきました。沖縄の伊波さんの支援者さんたち(の中にはかつての仲間たちが-と思いを馳せながらリツイートを繰り返しておりました)めちゃくちゃ奮闘されましたよね。過去も様々な激闘を目の当たりにしてきましたが、ちょっと記憶の無い超激戦、最後の最後までどちらが勝つのかわからないデッドヒートでした。真夜中に目が覚めてiPhoneを手に取り、勝利を確認。

 本当に良かった。

 この6年間の任期中における伊波さんの国会での質問回数は実に160回以上。山添拓さんはなんと260回!?いやいやいや、今回早々と当選した中では6年間で質問ゼロの人やら1回だけという議員さん、そしてメディアからの質問に一切答えられないという人までいる中で、大臣や官僚がたじろぐような厳しい質問を行なうこのお2人のような議員の議席が守られた事は本当に嬉しい。

 そして改めて言わなければなりません「辺野古への新基地建設に断固反対する!」とハッキリ言える候補を今回も応援してきました。

 地に足のついた厳しい追及の出来る議員が選ばれたことに、一筋の希望を見ます。これからも腐らずに、あきらめずに、国会に向けて視線を注いでいきたいと思います。

 社会とは、わかりやすく一直線には変わりません。社会の進歩とは螺旋を描くように、進んだり退いたりを繰り返しながら学習しながら進んでいくものだと昔教わった舞台の恩師の言葉の意味を今噛み締めているところです。

 最後に、立場の違いを超えて、泣いた人も歓喜した人も、選挙戦に関わった全ての皆様、お疲れ様でしたm(_ _)m

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Posted by にいさん at 2022年07月11日21:17

未来をあきらめない。 #比例は日本共産党






https://haruniy.ti-da.net/e12275871.html

↑山下かいさんのこと。


 まずは今回の参院選の大分選挙区のことから触れたいのですが、いま自分の周りでは「前回の6年前の参院選では、足立信也さんに投票したんだけどね……今回はちょっと」という声を実際多く聞きます。

 もちろん、社会の「層」は多様にあって、人によっては「いやいや、私の周りでは古庄さん支持一色だよ〜」という方もいらっしゃる事かもしれません。ここではあくまで「一大分県民としての自分の視点に映る景色」と「私自身の切実な思い」について述べたいと思います。

 私は6年前は沖縄にいて、伊波洋一さんのボランティアで関わらせてもらっていて、実家の大分の選挙区の事情に詳しくなかったのですが、身近な人たちの多くが足立信也さんに投票をしたとお聞きしました。自民党公明党の政権が進めてきた政治の中身が許し難いと思える人たちが、どうしても私の周りには多くいるという事は影響しているのであろうと思います。(又は、自民党に投票をしたという知り合いも、口を開けば政権批判って、どういうわけですか^^;とも感じつつ)福祉にはほぼ使われていないことが判明している消費税の増税とセットのような富裕層優遇で格差は益々拡大し、忘れもしない、あの(同じ時間帯には赤坂自民亭が行われていたという)西日本豪雨の時に、早く激甚災害指定をして欲しいという地元からの訴えに対してなかなか応えてくれない政府から真っ先に?聞こえてきた信じられない発言、「こうした災害に対応する為に緊急事態条項を盛り込む為に改憲を」などという発言には心底恐怖と怒りを覚えました。今すぐ出来るしやるべき緊急の対応には腰が重いくせに、すぐには出来ないし求められてもない「改憲策動」の為の口実に、この目の前の災害が利用されている事への絶望感、その時の政府への視線は今もなお変わっていません。そして長年反対し続けてきた沖縄の辺野古新基地建設の暴挙は、自分が沖縄に暮らした時以上に工事の完成の目処が立たないものになっています。玉城デニー知事も反対を貫き通しています。なおかつ大浦湾の軟弱地盤の問題は、現状の科学技術においては「工事は不可能なのではないですか?」という実態を国も認めざるを得ない事態となり、工事の計画変更を求めるという事態に(ただ、変更したところで完成出来るのですか???という疑問はあるのですが)陥っているのにも関わらず、信じ難いことに今も変わらず土砂を投入し続けているという蛮行に対して、改めて抗議を表明します。さらにその罪深い土砂を、事もあろうに沖縄戦で亡くなった人たちの遺骨が今も眠る土地の土砂を掻き出して辺野古の土砂に投入するなどと……ちょっと、人としての倫理の一線を超えていやしないかと思う次第です。

 ここで冒頭の足立さんの話しに戻りますが、そんな姿勢を持った政府の立場に賛同する候補者には私は投票することは出来ません。

 大分選挙区の現職、足立さんは国民民主党の候補者さんです。政府による2022年度の当初予算案が国会で成立してしまった際に、それまで「野党」とされていた国民民主党が、なんと賛成票を投じるという重大な出来事がありました。これを受けて立憲民主党の小川淳也さんは市民との対話集会の中でこう述べました「予算案は、政権がこの一年、何をやりたいのかを体現したものです。それに賛成するということは、もはや野党ではありません」まさに小川淳也さんの言う通りだと思います。そしてその小川さんが政調会長を務める立憲民主党が今回、その国民民主党の足立信也さんを支持するというのは、一体いかなる論理でありましょうか立憲民主党さん?という事も併せて述べておきたいと思います。

 国民民主さんについては、この前の段階においても、昨年の衆院選での野党共闘において〈1 憲法に基づく政治の回復
・安保法制、特定秘密保護法、共謀罪法などの法律の違憲部分を廃止し、コロナ禍に乗じた憲法改悪に反対する。

・平和憲法の精神に基づき、総合的な安全保障の手段を追求し、アジアにおける平和の創出のためにあらゆる外交努力を行う。

・核兵器禁止条約の批准をめざし、まずは締約国会議へのオブザーバー参加に向け努力する。

・地元合意もなく、環境を破壊する沖縄辺野古での新基地建設を中止する。〉

 (以上は市民連合による立憲野党へ求めた政策からの抜粋より)

 自分が間近で接してきた辺野古での新基地建設も含んだこれらの切実な要求に対して、当時野党とされていた国民民主党はこれを拒否しました。(そこの党首がTBSラジオでの党首インタビューにおいて、「そんなニッチな問題で」っていう発言を行なったことを私は決して忘れません)この時に、まず身近な市民の人たちがざわつきました。これ、どれも切実な問題、切実な要求なんやけど、国民民主党さんって、これにすら合意出来ないん??この間の選挙、足立さんに入れたんやけど、ちょっとショックやわ〜 っていう意味の発言をふたりならず、3人ならず、もっと?

 そのような流れの上での今回の国民民主党の予算案賛成という出来事が追い討ちとなって、地元の「平和をめざすオールおおいた」をはじめ市民の間から、今回はちょっと国民民主さんはないわっていう会話を何度してきたか-という感想です。

 そんな中での山下かいさんの立候補は、心底私は嬉しかったです。なんとしてもこの人を押し上げたいという気持ちでいます。かいさんが沖縄の話しに耳を傾けてくれた事も嬉しかったし(憲法も原発も消費税も、この人じゃなきゃ託せないのか?という必死さを持ちつつ)「前の選挙で足立さんに入れたんだけど」という身近な人たちの顔のほころびようも忘れられませんね。本当に切実に待ち望んでいたことをしみじみと感じさせられましたよ。

 政権与党も、それから巨大労働組合「連合」と(何故か)野党第一党も味方に付けた国民民主党さんの候補の組織票はかなり強い。だから、頑張らなきゃと思いながら、この数日間、ボランティアに参加してきました。というか、今日いっぱい、ネット空間においては可能な発信をしていきたいと思います。

 そんな切実な(かいさんへの願い、期待)も込めて、比例は日本共産党への支持を表明します。今述べた市民連合と立憲野党との合意に加えて憲法違反の疑い濃い政党助成金への反対の思い、許し難い政権与党をしっかりとチェックする優れた野党が必要だと思います。

 という心を込めた #比例は日本共産党

 です。



 (写真は、山下かいさんの写真をもとに、ちまこさんが作成してくれたバナーより)






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Posted by にいさん at 2022年07月09日14:27

#私たちが求めているのは民主主義であって暴力ではない




 いかなる暴力にも反対する。

 暴力によって「言葉」が萎縮することがないようにありたい。

 「言葉」が殺されてはならない。

 そして、思想信条に関係なく、あらゆる命は重い。

 だから皆で声を上げたい。

 #私たちが求めているのは民主主義であって暴力ではない

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Posted by にいさん at 2022年07月08日21:11

山下かいさんが立候補することになりまして(汗)(参院選大分選挙区は燃えている)




https://www.pref.oita.jp/site/senkyo/26san-kouho-seitou.html


 古典の学習会の師匠であります山下かいさんが、このたびの参院選大分選挙区から立候補することになりまして(しばらく学習会が、出来ないじゃないか!?なんて言ってる場合ではなく)こりゃ、えらいこっちゃ〜 という具合で仲間達で今支援に走り回っておるところ……

 くたくたでもう走り回れない?けど、かいさん達候補者さんたちのハードワークに比べれば弱音など吐いてはいられませんね。大体6年前の参院選は沖縄にいて伊波洋一さんの支援をしていて、大雨の降る中を那覇市内のポスティングで歩き回っていたのは良い思い出です。(伊波さんも、絶対再選されて欲しい(≧∀≦)応援していますよ!)あの時に比べて体力が弱ったなんて認めたくはない……頑張りますよ(=゚ω゚)

 かいさんは、お母様が子どもの頃に東京大空襲を、そしてお父様は広島で被曝された体験を持っておられ、かいさん御自身は日出生台での演習場を間近で見詰めてきた経緯があって、反戦、非戦、への思いがとても強い人。反戦平和への訴えの中で、軍事費2倍などキッパリ反対し、日出生台での米軍演習にも反対しています。さらに、かいさんご自身とも直接話した話題なのですが、沖縄の辺野古新基地建設にもはっきりと反対してくれています。大分選挙区において唯一(本当に唯一)この私の沖縄への願いを託せる候補者こそが、山下かいさんであります☆

 「原発と廃プラゼロ」「ジェンダー平等の社会を」「新自由主義の転換で格差と貧困をただす」

 こんな態度を示してる信頼できる候補者が他におらんのです(涙)むしろこうした願いと正反対の候補が強い(らしい)と聞くからには、仲間と一緒になんとしても、かいさんを押し上げなきゃと思うわけです。

 かいさんの強みはとにかく、どんな相手であっても(たとえ政治的立場がまったく異なる相手であっても)胸襟を開いて、相手をリスペクトしながら誠実な対話が出来るという、なかなか真似の出来ないことだと思いながらいつも感心させられます。

 

 いや、でも真面目な話し、今回かいさんが立候補してくれなかったら、地獄の選択を強いられるところでしたよ。現職候補の方は国民民主に所属されていて、もはや野党とは呼べない候補に。(だから、「オールおおいた」という枠組みでも今回はその方を推せなかったんですよ。報道などでは「今回は共産が離れ、野党は分裂」とかって言ってるけど、そもそもアレ野党じゃねーし(汗)政党サイドだけじゃなくて市民の側からも「もう国民民主は自民党と変わらんやん?」という声が身近ではとても強いです。かいさんが出てくれなかったら、本当に選択肢が失われるところでした。(私はね)もちろん、男女平等すら後ろ向きで「軍事対軍事」の発想で改憲へと突き進む政権与党の自民党、公明党は到底支持出来ません。

 ではでは皆様、悔いなき投票を(=゚ω゚)ノ♪

 
 (かいさんの写真は、なんと ちまこさんが文字を書き入れてバナーにしてくださいました☆)










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Posted by にいさん at 2022年07月05日18:32